ご飯のお供や足休め的に好まれる漬物である、たくあん。朝ごはんにもお昼のお弁当にも、晩ごはんにも好まれているのではないでしょうか。
そんな漬物の代表格でもある「たくあん」ですが、さまざまな噂、まつわるうんちくがあります。
今回は、沢庵はなぜ2切れなのか?由来や種類などについてまとめてみました。
たくわんとたくあんの違いとは?
たくあんには、「たくわん」と「たくあん」という2つの表記、書き方があります。これらには明確な違いはありません。
どちらも同じ意味で使われていて、音が違うだけのようです。
当サイトでは「たくあん」と記しています。
たくあんは、漢字で何と書きますか?
たくあんは、「沢庵」と書きます。そのため、「たくわん」ではなく、「たくあん」と言う発音が正式だという説もあります。
沢庵はなぜ2切れで出すの?
定食屋や弁当でお新香がついてくる時、たくあんは決まって2切れです。なぜ2切れで出されるのでしょうか?
たくあんが2切れで出てくる理由は、一説には験担ぎとされています。江戸時代から始まり、縁起物の一種と言われています。
沢庵の枚数について
ちなみに、沢庵の枚数には、下のような意味で用いられています。
1切れ、ひときれ→「人切れ」
3切れ、みきれ→「身切れ」
4切れ、よきれ→「世切れ」
どれもあまり良い意味で考えられておらず、2切れが妥当だと思われていたようです。
沢庵は、なぜ黄色いの?
沢庵は化学反応で黄色くなっています。漬けて発酵していくうちに、黄色に変化しています。しかし、冷蔵庫などで低温で漬けると白く浸かります。
沢庵の由来は?
たくあんの由来は、江戸時代のお坊さん(僧侶)である、沢庵宗彭が考案した食べ物だとされています。
山形県上山市にあった春雨庵にて近所の住民が差し入れた大量の大根を漬物にして食べたことから、沢庵漬発祥の地となったそうです。江戸に戻った沢庵はこの漬物を徳川家光に献上したところ、たいそう気に入り、沢庵漬けと名付けたということです。
ほかに、沢庵宗彭の墓石が沢庵石に似ていることから名付けられたという説や、貯え付けと沢庵漬けの音が似ていることから名前になったという説もあります。
その他、沢庵漬けの由来にはさまざまな説があります。
下のページでさまざまな由来や説についてまとめています。
たくあんの種類は?
沢庵の種類は、大きく2つに分かれます。「本漬沢庵」と「新漬沢庵」です。本漬沢庵は、大根大根を干してから漬ける「本干し沢庵」と干さないで塩で押して水分を出してから漬ける「塩推し沢庵」があります。
ほかに地方は地方独自の沢庵があります。たとえば、秋田ではいぶした沢庵である「いぶり沢庵・いぶりがっこ」、東京の東京沢庵、三重の伊勢沢庵、和歌山の紀の川漬、南九州の干し沢庵などです。
いぶりがっことは?
秋田で生まれた沢庵です。いぶり沢庵とも呼ばれています。干した大根をいぶすことで保存しやすく風味を与えます。最近では生産者も少なくなった逸品。
東京沢庵
現在、流通している沢庵の主流となっています。東京という名前がついていますが、実際は、北海道から九州までほぼ全域で生産されています。
江戸時代に、徳川綱吉が作らせたのがはじまりだとされています。
紀の川漬
甘みの強い紀州大根を使って作られた歯ごたえのほどよい漬物です。今は生産量が少なくなっていますが、全国にファンの多い逸品です。
たくあんのカロリー
たくあんのカロリーは100gあたり、23kcalとされています。また脂質は、0.1gで、あまり含まれていないようです。
【出典】
日本食品標準成分表 2020年版(八訂)より
たくあんの種類については・・・
その他の沢庵の種類は下のページで他のさまざまな沢庵をご紹介しています。
まとめ
今回は、沢庵に関するさまざまなうんちくをご紹介しました。